屋根リフォームは、見た目だけで工法を決めると、下地の劣化や雨漏り原因を残すことがあります。塗装、カバー工法、葺き替えは直せる範囲が異なるため、屋根材・防水紙・野地板の状態を確認して選ぶことが大切です。小田原・西湘の戸建てを想定し、費用と工法の判断基準を整理します。
工法別の費用相場
一般的な戸建てを想定した目安です。屋根面積、勾配、形状、足場、下地、屋根材、搬入条件で変わります。
| 工法 | 費用目安 | 工期 | 向いている状態 |
|---|---|---|---|
| 屋根塗装 | 40万〜90万円 | 7〜14日 | 下地と防水層が健全で表面保護が必要 |
| カバー工法 | 80万〜200万円 | 7〜14日 | 既存屋根を撤去せず重ねられる |
| 葺き替え | 120万〜300万円以上 | 10〜20日 | 防水紙・野地板・屋根材を広く更新 |
| 部分補修 | 5万〜50万円 | 1〜数日 | 棟板金、瓦、谷樋など原因が限定的 |
足場は15万〜30万円前後を見込む場合があり、外壁工事と同時に行うと共用できることがあります。
屋根塗装で直せること・直せないこと
塗装は色あせや表面保護に有効ですが、防水紙の破れ、野地板の腐朽、板金の浮き、瓦のずれなどを塗料だけで直すことはできません。雨漏りしている場合は入口と下地を調査してから工法を決めます。
スレート屋根では、塗装後に雨水の排出経路を塞がない施工も重要です。高圧洗浄、下塗り、縁切り、板金補修などの工程を見積もりで確認します。
カバー工法
既存屋根の上に防水シートと新しい軽量屋根材を重ねる方法です。撤去量を抑えやすく、工期も比較的短い一方、屋根が二重になるため重量と納まりを確認します。
下地が著しく傷んでいる、既に重ね葺きしている、瓦屋根である場合などは適さないことがあります。軒先、棟、雨樋、太陽光パネルの脱着費も確認してください。
葺き替え
既存屋根材を撤去し、防水紙、必要に応じて野地板を更新して新しい屋根材を施工します。下地を直接確認でき、軽量化も計画しやすい方法ですが、撤去・処分費と工期が増えます。
築年数が古い、雨漏りが複数ある、下地のたわみや腐朽が疑われる場合は葺き替えを比較します。
アスベスト事前調査
古いスレート等には石綿が含まれる場合があります。環境省は建築物の解体・改修工事について、資格者による事前調査を義務付けています。含有建材がある場合は、適切な飛散防止・撤去・処分が必要で、費用に影響します。
カバー工法で既存屋根を残す場合も、工事内容に応じた事前調査が必要です。「古いから必ず石綿」と自己判断せず、図面・製品情報・現地調査で確認します。
見積もりで確認する項目
- 屋根面積、勾配、形状と工法
- 足場、養生、既存屋根の撤去・処分
- 防水紙、野地板、棟板金、雨樋の範囲
- 石綿事前調査と含有時の追加費用
- 太陽光パネル、アンテナ、雪止めの脱着
- 解体後に下地劣化が見つかった場合の単価
- 材料保証、施工保証、工事写真
屋根材だけでなく下地と防水まで確認します
無料相談・お問い合わせはこちらよくあるご質問
屋根塗装をすれば雨漏りは止まりますか?
塗装だけでは雨漏り原因を直せないことがあります。板金、防水紙、下地、取り合い部を調査し、原因に合う補修が必要です。
カバー工法と葺き替えはどちらがよいですか?
下地が健全で既存屋根に重ねられるならカバー工法、下地劣化や複数の雨漏り、軽量化を含めて更新するなら葺き替えを比較します。
外壁塗装と同時に行うべきですか?
必須ではありませんが、どちらも足場が必要なら共用できる場合があります。屋根と外壁の劣化時期、予算、保証をまとめて比較します。
まとめ
表面保護なら塗装、撤去量を抑えて更新するならカバー工法、下地まで確認・更新するなら葺き替えが基本です。屋根に上らず、写真や調査報告をもとに、下地・防水・処分費まで含む見積もりを比較しましょう。
出典・参考情報
- 環境省 アスベスト飛散防止対策(確認日: 2026年7月21日)
- 環境省 石綿事前調査結果の報告制度(確認日: 2026年7月21日)
- 国民生活センター リフォーム工事の契約トラブル(確認日: 2026年7月21日)
